また、地下1階にある平土間形式の小ホールは、互いに隣接している大ホールおよび展示室との遮音性能を高めるため防振遮音構造を採用している。小ホールと展示室との間については、両室が一体にできるように、界壁を可動間仕切り壁としており、固定の遮音層として手動の可動間仕切り壁を2重に、さらに浮き遮音層として電動昇降式の壁を設けている。また小ホールの外壁側はサンクンガーデンとなっていて外壁面は全面ガラス窓になっている。外部は小ホールの前を野外ステージとして、小ホールをサテライトスタジオとして使える。防音サッシは躯体に固定され、室内の浮き遮音層として手動の可動間仕切り壁が設けられており、遮光、遮音の必要な時には可動間仕切り壁を閉じる。展示室側も含め、間仕切壁全て閉めた状態でBOX IN BOXが構成される設えとなっている。
<ホールの運営>
区民ホールの愛称「アプリコ《は大田区の花「梅《(Japanese Apricot)と(Art Prism in the City of Otaの略)を掛けて吊付けられた。ここは(財)大田区文化振興協会の運営となるが、設計当初からプロジェクトのスタッフだった大田区の幸氏,則井氏が現在運営に携わっている。