◆JIA サマースクール公開講義のご案内
(社)新日本建築家協会では建築家を志す大学院生を対象に下記のサマースクールを実施中である。もちろん、一般の方も聴講できる。
筆者は2 日目の宮内嘉久氏の「批評の精神《を聴いた。アカデミズムに対して、ジャーナリズムの意義は報道と解説と批評が中心にあるべきこと、建築家は方法論と美学と倫理観をもつべき事、Back to the Futureの姿勢(過去から学んで進め)が大事であるなど淡々とした語りであった。戦中から今日まで社会環境の変遷の中での建築界の歩み、丹下健三、前川国男という二人の建築家の姿勢など、語り部としての宮内氏の言葉には重みがあった。ただし、彼の持論である“peopleのための建築”であるが、peopleを掘り下げてほしかった。peopleという言葉は魔物である。
本スクールについて、今後のスケジュールを紹介する。