電気音響設備は舞台・客席設置時用に6基のメインスピーカクラスタ(L・C・R×前後、昇降式)、分割使用時用のサブスピーカ(L・R×3室、壁埋込)、平土間使用時の案内放送やBGMおよびメインやサブスピーカの補助としてシーリングスピーカを54台(18台×3室)設置した。全部で33系統にもなるスピーカのイコライジング・ディレイ調整には、パソコンにより内部で自由にシステムが組めるDSP(Digital signal processor)ユニット2台をカスケード接続して使用した。これにより機能毎に別々の機器を導入する必要がなくなりシステムがシンプルになるほか、ユニット本体での操作は難しいものの、多くの系統のセッティングを1台のパソコンで集中コントロールできるメリットがある。